Lesson1　FXのキホンについて学習しよう

先生！最近よく聞くFXってなんですか？

FXとは2つの国の通貨を売買することで利益を狙う金融取引だよ。
一言で説明するのは難しいから順番に学習していこうね。

FXってなんのこと？

FXとは正式名称「外国為替証拠金取引」といい日本円と米ドルなどの異なる２つの国の通貨を交換売買することで損益が発生する金融取引商品です。

２つの国のお金を交換することは分かったけど
なんで損益がでるの？

海外旅行を例に考えてみるとわかりやすいかな？

FXの仕組み

皆さんも海外旅行に出かけた際には経験があると思いますが、空港などで日本円と旅行先の通貨を交換しなければなりません。

この時の両替レートは為替レートを参考にしていますので、円安であれば日本円の価値が他国よりも低い時期となり、反対に円高であれば、他国よりも日本円の価値が高い時期ということになります。

例として仕事で頑張ったご褒美にハワイ旅行に行き、ブランド品を100万円分買うという想像をしたとしましょう。

なるほど！通貨の為替レートの変動によって損益が発生するんだね。

でも為替レートの変動ってどうやって決まるの？

需要と供給によって変動するよ。
その通貨が世界中で必要とされているかどうかと言い換えることができるね。

円高・円安とは？

ニュースなどで今年は何年ぶりの円安です。といったことを見聞きすることがあると思います。経済や投資に興味の無い方々は「ふーん。そうなんだ」程度にしか思わないでしょう。

しかし経済や投資に関わっている人にとってはどうして円安円高になるのかを理解しておくことは非常に重要な基本的な知識と言えます。

それでは、先ほど説明した、需要と供給について学習していきましょう。
まずは需要についてだね。

通貨の需要とは、他の商品やサービスと同様にそれを必要とする人がどのくらいいるかということになります。

日本円を世界中で必要とする人が増えれば価値が上がり→円高となり、必要とする人が減れば価値が下がり→円安となります。

米ドルと日本円を取引する場合、日本円よりも米ドルを必要とする人が増えればドル高・円安、反対に米ドルよりも日本円を必要とする人が増えればドル安・円高になるということです。

日本円の需要が上がれば円高、下がれば円安ってことなんだね。

需要にも色々な種類があるけど、全て説明するのは長くなるので、ここでは割愛したよ。もっと詳しく学びたい人は、こっちを参考にしてね。

次は供給について説明するよ。

供給とは日銀（日本銀行）がどのくらい市場に日本円を流通させているかということになります。

日銀の仕事を簡単に説明しますと、物価及び金融システムの安定と発券銀行としての役割の3つになります。そのために政策金利を操作したり、紙幣の流通量を調整して経済の安定的な成長を後押ししています。

FXを取引する上では、下の図のように供給量が為替レートの変動に及ぼす影響を理解しておくことが重要になります。

へー。日銀が供給をコントロールしていたなんて知らなかった。

投資に関わる人にとって日銀の役割と市場への影響力を知っておくことは非常に重要なんだ。日銀については、こっちを参考にしてね。

先生。今日は勉強になりました。

今回はFXの概要について説明したよ。これから少しずつ学習していこう。
次回はもう少し深堀していくからね。