今日は為替市場に大きな影響を与えるアメリカの経済指標について学んでいくよ。
しっかりついていきます。
経済指標とは?
経済指標とは、国や地域の経済状態を数値で表す指標のことを指します。これらの指標は、政府機関や民間団体が発表するもので、国の経済全体の状態や特定の分野の状況を示すために用いられます。
経済指標は、投資家、経済学者、中央銀行関係者等が経済の動向を把握し、適切な判断を行うための重要なデータです。
現在、為替市場に影響を与える経済指標は以下のものがあります。
注目の経済指標
- 雇用指数
- 景気指数
- 物価指数
それぞれの指数について簡単に説明していきます。
雇用指数
雇用指数とは、米国の雇用情勢を調べた経済指標のことで、 注目すべき指標は雇用統計とJOLTS求人件数になります。
雇用統計
雇用統計とは、米国の雇用情勢を調べた経済指標のことで、失業率、非農業部門雇用者数、平均時給の変化率などが米国労働省から毎月第1週の金曜日21時30分(冬時間は22時30分)に発表されます。
現在もっとも為替市場に影響を与える経済指標となっており、短期だけでなく、中期的にもトレンドを変化させるほどの影響力をもっているため、投資にかかわる人にとっては、欠かすことのできない知識になります。
ここでは、概要のみの説明で詳しくは下の記事にまとめているよ。
JOLTS求人件数
JOLTS求人件数とは、どのくらいの求人需要があるのかを調べた経済指標のことで、米国労働省から毎月第1週の曜日不定23時00分(冬時間は24時00分)に発表されます。
2020年から始まった新型コロナウィルスの世界的流行による景気の低迷から労働需要がどの程度回復しているのか判断するための指標として、注目されるようになりました。
景気指数
景気指数とは、米国の景気動向を調べた経済指標のことで、 注目すべき指標はGDP、小売売上高、ISM景況指数になります。
GDP(国内総生産)
GDP(Gross Domestic Product)とは、国内総生産を意味し、一定期間内に国内で生産された財やサービスの付加価値の合計額になります。国の経済活動状況を示す指標として重要で、景気を測るために用いられ、米商務省経済分析局から四半期ごとに日時不定21時30分(冬時間は22時30分)に発表されます。
グラフから一目瞭然のようにアメリカは1970年以降右肩上がりで経済成長を続けています。
それに対して日本経済は1994年頃をピークに現在までおよそ30年経済が停滞していることがわかります。
30年も成長してないのかぁ・・・
日本は1991年のバブル崩壊によるデフレから脱却できずに経済が停滞したままなんだ。
小売売上高
アメリカの小売売上高とは、米国内の小売業やサービス業の売上高をまとめた経済指標で、個人消費の動向を表しています。
アメリカでは個人消費がGDP(国内総生産)の約7割を占めており、他の先進国と比較して個人消費の割合が高い傾向にあります。そのため、個人消費の動向が景気全体に与える影響も大きいため、注目度の高い指標となっています。
米商務省センサス局より毎月第2週頃の21時30分(冬時間は22時30分)に発表されます。
ISM景況指数
ISM景況指数とは、米国内における製造業や非製造業の景況感を示す指標で全米サプライマネジメント協会より製造業景況指数が毎月第1営業日の23時00分(冬時間は24時00分)、非製造業(サービス業)景況指数が毎月第3営業日の23時00分(冬時間は24時00分)に発表されます。
主要指標の中では最も早く発表されることから、注目度が高いとされ、50を景気の拡大・後退の分岐点とし、50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退を示すと判断されています。
物価指数
物価指数とは、米国の物価動向を調べた経済指標のことで、 注目すべき指標は消費者物価指数(CPI)、生産者者物価指数(PPI)になります。
消費者物価指数(CPI)
消費者物価指数(CPI)とは、商品やサービスの価格変動を示し、インフレ(物価上昇)やデフレ(物価下落)を判断するための指標になります。米国労働省労働統計局より毎月15日前後の21時30分(冬時間は22時30分)に発表されます。
物価上昇がピークアウトした2024年現在では、以前ほどの注目度はありませんが、中央銀行の政策運営に大きな影響を与えるため、投資にかかわる人にとっては、必須の知識になります。
ここでは、概要のみの説明で詳しくは下の記事にまとめているよ。
生産者物価指数(PPI)
生産者物価指数(PPI)とは、米国内の生産者が製造・出荷した製品の販売価格を調査・算出した経済指標になります。米国労働省労働統計局より毎月15日前後の21時30分(冬時間は22時30分)に発表されます。
物価指数を判断する上では、生産者物価指数(PPI)と消費者物価指数(CPI)の関係について、理解しておく必要があります。
CPI | 消費者物価指数 | 最終的に消費者が購入をする価格動向 |
PPI | 生産者物価指数 | 製造業者の出荷時点の価格動向 |
よく川の流れに例えられることがありますが、このような価格転嫁のイメージになります。
今日は、経済指標について、それぞれの特徴を学習したよ。
いろんな経済データがあるんですね。勉強になりました。
経済指標について まとめ
- 雇用指数は(雇用統計・JOLTS求人件数)に注目
- 景気指数は(GDP・小売売上高・ISM景況指数)に注目
- 物価指数は(CPI・PPI)に注目