FX始めてみましたけど、どうやったら損失を減らせるんでしょうか。
初心者のうちはリスクコントロールを身につけることが、利益を伸ばす最短ルートになるよ。損失を減らすことでチャンスを掴むことができるんだ。
損失を抑えるための基本知識
FXにおいては、利益よりも損失をいかにコントロールできるかが重要になります。これだけで勝ち続けられるというものではありませんが、基本知識として、身につけておきましょう。
リスクコントロールの基本
- ストップロス注文(損切り)
- ロットサイズの調整
- リスクリワード比率の設定
- レバレッジの調整
それぞれの考え方について簡単に説明していきます。
ストップロス注文(損切り)
損切り注文は、特定の価格に達した時点で自動的にポジションを決済する注文方法です。これにより、大きな損失を防ぎ、予期せぬ相場の急変動に対してリスクを限定できます。
赤枠の注文タイプ逆指値が損切り注文を意味します。反対に指値注文は利益確定のレート設定となります。
この画面の場合、米ドル円が142.00円の為替レートになった時、損切りを執行して下さいとの注文になります。
損切り注文を活用するメリットとしては、いくつかあります。
損切注文のメリット
- 感情に左右されず損切りができる
- 急激な変動が生じても損失を限定できる
- 仕切り直して次のチャンスがまた狙える
FXに限らず投資で大きな損失を被って退場してしまう人の特徴は、損失が出た場合に、感情的になって損切をせずに損失が膨らみ続け、1度の相場変動で取り返しがつかないほどの資金を無くしてしまうということが多いです。
損切注文をきちんと設定することで、感情を排除し、損失を限定的にできるため、その時のトレードという短期的な目線ではなく、長期的な目線で投資に取り組むことが出来るようになります。
ロットサイズの調整
ロットサイズ(取引量)を小さくすることで、リスクを抑えることができます。特に、取引の経験が浅い場合や相場の動きが不安定なときは、小さいロットサイズで取引することで、大きな損失を回避できます。
画面赤枠の範囲が数量(Lot)を意味しています。証券会社によって異なりますが、通常1Lot=1万通貨を指します。適正な数量(Lot)はその人の資金力によって異なりますが、初心者の頃は資金力の大小にかかわらず1Lot=1万通貨からコツコツとFXに慣れていくことをお勧めしています。
投資で失敗する人は、知識や経験が未熟な段階から多くの資金をリスクにさらし、リターンを得る前に損失を被って退場する人が多いです。
リスク・リワード比率の設定
リスク・リワード比率とは、取引においてどれだけのリスクを取って、どれだけのリワード(報酬)を期待するかの比率を指します。一般的には、1:1.5以上のリスク・リワード比率を設定することが望ましいとされています。この考え方により、勝率が高くなくても利益を残せる可能性が高まります。
例えば、米ドル円を赤線の141.526のレートから更に青線の142.451の水準まで上昇すると期待して1万通貨ドル買いをする場合、損切ラインは緑線の140.808と仮定すると以下のような考え方になります。
損切のリスク(141.526-140.808)=-0.718×1万通貨=-7,180円
利益のリワード(142.451-141.526)=+0.925×1万通貨=+9,250円
上記の場合、リスク・リワード比率は1:1.3となります。この考え方のポイントは利益>損失が見込める場合にトレードをすることで、勝率が高くなくてもリスク・リワードの差でプラスの成績を狙うということになります。
この考え方が身についていない人は、そもそも予め損切ラインを決めてエントリーしていないので、損失が出てから損切ラインを探す、あるいはどこで損切をしていいのか分からないという状態になることが多いです。
レバレッジの調整
FXでは、レバレッジを利用することで少額の資金で大きな取引ができますが、高レバレッジを使うとリスクも増大します。レバレッジを低く設定することで、リスクを抑えることができます。
大切なのは相場のボラティリティ(変動幅)に合わせたレバレッジの調整を行うことです。
経済指標の発表や各国要人の発言などによって相場が通常よりも2倍3倍の変動幅となっている場合には、レバレッジを1/2や1/3にしてボラティリティに合わせたリスクコントロールを行うことで損失を抑えることができます。
この考え方が身についていない人は、ボラティリティ(変動幅)が拡大したときに、損失を抑えることよりも利益を追いかけることを優先するため通常よりも大きなレバレッジで勝負してしまいます。
大抵このような相場では、変化が著しいため、トレードの難易度が高く、1度の判断ミスで大きな損失を被ることになります。
今日は、リスクコントロールの方法について学んだよ。
これで少し安心して取引ができそう!早速実践してみます!
リスクコントロール まとめ
- 損切注文によって機械的に損切を行う。
- 初心者は資金力にかかわらず最初は1Lotから
- リスク・リワードをあらかじめ計算してエントリー
- ボラティリティに合わせたレバレッジ調整