それでは、前回に引き続きマルチタイムフレーム分析と通貨ペアの相関性の確認について学習していきましょう。
後半もよろしくお願いします。
一応前回のおさらいを軽く説明しておきます。
環境認識とは?
環境認識とは、相場の状況を分析し、戦略を立てるための重要なプロセスになります。これを行うことにより、トレードの精度が向上し、リスク管理も向上します。
以下の方法で為替市場の環境認識を行うことが一般的とされています。
環境認識の方法
- ファンダメンタルズ分析
- テクニカル分析
- 市場センチメントの分析
- マルチタイムフレーム分析
- 通貨ペアの相関性の確認
では、後半のマルチタイムフレーム分析と通貨ペアの相関性の確認について説明していきます。
マルチタイムフレーム分析
マルチタイムフレーム分析とは、現在の相場環境を異なる時間軸でチャート分析することになります。
一般的な考え方としては、長期(週足、日足)でトレンドを把握し、中期(4時間足、1時間足)で具体的なエントリーポイントを探し、短期(15分足、5分足)でタイミングを計ります。
例えば、日足で上昇トレンドが確認できるが、1時間足で一時的な下落が起きている場合、押し目買いと判断します。
さらに細かく5分足などでベストなタイミングを狙うことで利益が乗りやすく、勝率も向上するという理屈になります。
また、各時間軸の一致や矛盾をチェックすることで、チャートの騙しを排除し、より精度の高いトレードを行うことができます。
通貨ペアの相関性の確認
通貨ペア同士がどのように連動して動くかを理解することも大切です。
初心者の方は大多数が米ドル円をトレードすることになると思いますが、通貨ペアには一定の相関性や法則性を持つものがあります。
それらを理解することで、為替市場や金融市場に対する知識が深まり、勝率の高いトレード方法を見つけることも可能になります。
例えば、上記のような相関性の高い通貨ペアの場合、同じ経済圏のため経済・金融政策も似ることが多く、投資家から一括りで判断されるため、どちらかが動き出すともう一方も動く可能性があります。
また、これらの通貨ペア同士では上記の理由からトレンドが発生しにくいため、トレードには適さないとされています。
前後編2回に渡って環境認識について学んできたけど、どうだった?
学ぶことがたくさんありました。明日から早速取り入れてみます。
後半のまとめ
- マルチタイムフレームでより精密に
- 通貨ペアの確認でより効率的に
後半からたどり着いた人は前半も読んでみてね。